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■ドコモ・バイクシェアとは
2010年よりNTTドコモが取り組んでいる「サイクルシェア事業」です。
実施主体は各自治体となっており、ドコモ・バイクシェアが運営担当をしています。
2015年2月2日に株式会社NTTドコモ・株式会社NTTデータ・NTT都市開発株式会社・株式会社NTTファシリティーズの合計4社が合併し「株式会社ドコモ・バイクシェア」を設立。
利用エリアは主に東京都で横浜・広島・神戸・仙台・東北などへ拡大中、今後も急成長が見込まれている事業です。
2016年12月からはセブンイレブンとのコラボにより2017年6月末までに東京都内エリア100店舗500台のポート・シェアサイクルの設置を目標としている。
利用回数は2011年には4万回だったのに対し、2016年は1年間で50倍の200万回前後までに利用者が急増しています。
■ドコモ・バイクシェアとレンタサイクルとの違い
「レンタルサイクル」との大きな違いは、ポートと呼ばれる自転車が用意されている地点が多数あります。ポートから自転車をレンタルし、返却はどこのポートへ返却しても構わないという仕組みになっています。
皆さんも「カーシェアリング」はご存知だと思いますが、「カーシェアリング」の自転車版を想像していただくとわかりやすいと思います。従来の「レンタサイクル」で見られる「借りた場所へ返却してください。」という決まりが無くどこでも借りられ、どこでも返せる(ポート内への返却が前提条件)とかなり利便性に長けています。
ちょっとした移動や休日のサイクリングに、駅から少し離れた場所などへ行くときに。
短距離・短時間でのレンタルが可能になった事で、通勤・通学や観光・ビジネスに大変便利なシステムになっています。
利用に際して、年齢制限等はありませんが身長145cm以上の方が対象になっています。子供用自転車やチャイルドシートは無く、シェアサイクルの1人での同時複数台利用は出来ません。
この新たなサービス「ドコモ・バイクシェア」の電動アシスト自転車を利用してみたいという方に、登録方法から料金・支払い・シェアサイクルの利用から返却までの流れを解りやすく説明していきます。
■ドコモ・バイクシェアの自転車詳細
ブリジストン社製のバイクで、赤と黒のツートンカラーが特徴の電動アシスト自転車です。自転車の骨組み部分には赤い塗装の上に白地で「docomo×Bridgestone」のロゴが書かれています。
自転車の全長は177cmで、身長145cm以上の方が乗車可能な高さになっており、自転車にはGPS/準天頂衛星やデータ通信モジュールなどが内蔵されています。このような装備により1台1台がリアルタイムで管理されています。
小さめの車体にドコモのイメージカラーの赤を基調としており、見た目は可愛いオシャレな自転車となっています。
ご自身のおケガ | 死亡・後遺障害保険金額 | 1,000万円 |
---|---|---|
入院保険金日額 | 5,000円 | |
通院保険金日額 | 2,500円 | |
第三者への賠償 | 限度額 | 対人 1名1億円/1事故5億円 対物 5,000万円 |
また、自転車用保険も加入済で自身の怪我はもちろんの事、第三者への賠償もしっかりとついており安心して利用できます。
■ドコモ・バイクシェア登録の流れ
登録は24時間365日PC/携帯電話から、登録できます。
1. Eメールを受信可能なPC又は携帯電話と、クレジットカード(料金払い用)を準備
します。
2. http://docomo-cycle.jp/minato/howtoregist/
にアクセスする。
3. 会員登録からユーザーID・パスワード・名前・メールアドレスなど必要事項を入力します。最後に支払い情報を入力し登録完了となります。
会員登録が完了するとマイページから、駐輪場情報や利用明細・利用履歴の確認、契約内容の確認・変更などの機能が利用可能となります。
※会員登録後、任意でFeliCaカードやSuica・PASMOなどのカードを会員証(認証カード)に登録する事ができます。登録すると、ポート入口の操作パネルにカードをかざすだけで利用ができ大変便利になります。支払は登録したクレジットカードから引き落とされます。(FeliCaカードやSuica・PASMOなどのカードからの支払いは出来ません。)
又、法人登録では認証カードの登録が必須となっています。
■ドコモ・バイクシェアのプラン紹介・支払いの流れ
個人向けプラン
個人向け会員プランは3種類あります。
〇1回会員
自転車を少し利用したい時に便利です。基本料金は0円/月で24時間利用可能です。最初の30分は162円/回(税込み)で、1回の利用が30分を経過した場合は108円/30分(税込み)の延長料金がかかります。支払方法はクレジット払いになります。
〇月額会員
通勤や通学など頻繁に利用される方にお勧めです。基本料金は2,160円/月(税込み)
で24時間利用可能です。最初の30分は0円/月で、1回の利用が30分を経過した場
合は108円/30分(税込み)の延長料金がかかります。支払方法はクレジット払いに
なります。
〇1日パス(1日パスは専用ICカードの発行が必要)
1日丸々自転車を使用する方向けです。基本料金は1620円/日(税込み)+専用IC発行手数料540円(税込み)の計2160円で購入当日の23時59分まで利用可能です。
延長料金はなしで、支払いは有人窓口では現金・無人登録機ではクレジットカードや交通系ICカードとなります。
■法人向けプラン
〇法人定額会員
利用頻度が高い法人向けのプランになります。基本使用料は4320円/月(税込み)+専用ICカード発行手数料540円(税込み)の計4860円で延長料金なしで利用できます。
〇法人月額会員
30分以内の利用がメインになる法人向けのプランになります。基本使用料は2160円/月(税込み)+専用ICカード発行手数料540円(税込み)の計2700円で30分以上ご利用の場合は延長料金が別途100円かかる仕組みになっています。
基本的には支払方法はクレジットカードかドコモケータイ払いとなります。
■1回会員と月額会員どっちがお得?
個人向けプランは上記で紹介した1日会員・月額会員・1日パスの3つのプランが用意されています。利用頻度が多ければ多いほど、月額会員の方がお得になりますが1日会員と月額会員とでは実際にどれだけ料金差がでるのか比較してみましょう。
〇1日30分以内の利用を1ヶ月14回以上するならば月額会員がお得!
1日会員の場合1ヶ月30分の利用を14回した場合の月額料金
基本料金0円+2268円(30分162円×14日=2268円)=2268円/月
月額会員の場合1ヶ月30分の利用を14回した場合の月額料金
基本使用料2160円+0円(30分以内利用料金無料0円)=2160円/月
となります。
通勤・通学で利用するのはもちろんの事、月14回以上を短時間利用する場合は月額会員がお得になります。
まれに短時間利用する人や、観光などで利用する人には1日会員をお勧めします。
■シェアサイクル利用の流れ
シェアサイクル利用の流れを説明します。
利用したいけれどわからない場合は、ポートに止められている自転車の後輪カバーに
利用の説明が書かれたシールが貼られていますので、そちらを参考にすると良いでしょ
う。
自転車の借り方には2通りの方法がありますが、これから説明する方法は初歩的な方法
です。会員登録をし、自転車を借りる際に毎回パスコードを発行し借りる方法です。
〇パスコードを発行し利用する方法
1. ユーザー登録する。【上記登録の流れで説明しています】
2. 使用するポートを検索する。
3. 使いたい時間の20分以内(20分以上前は不可)に、ポートに置いてある自転車を予約する。
※http://docomo-cycle.jp/minato/へアクセスし、登録時のIDとパスワードを入力しログインする。
4. 予約が完了するとパスコード(4桁)と自転車番号がメールで発行される。
5. ポートで予約済の自転車を探し、自転車のサドル付近にある操作パネルでパスコードを入力。ロックが解除され利用可能な状態になります。
6. 途中で自転車を駐輪する場合は後輪のロックをかける。
7. 再度、使用する場合は5と同じ手順でパスコードを入力しロックを解除する。
8. 返却はポートのラックに自転車を戻し、ペダル付近にある操作パネルで返却処理をする。
以上が、シェアサイクルの基本的な借り方~返却の仕方になります。
もう1つの借りる方法は、携帯で毎回パスコードを発行する手間が省けます。FeliCaカ
―ドで自転車を借りる方法を紹介します。
〇FeliCaカードを使用した自転車の借り方
①初めにFeliCaカードを登録する
1.パスコードを取得するため、会員サイトへID/パスワードでログイン。
2.自転車サドル近くにある操作パネルで、ICカードを登録する。
【START→ENTER→パスコード入力→FeliCaカードリーダーにICカードをかざし
登録完了】
②登録したFeliCaカードで利用する方法
1.自転車サドル近くにある操作パネルでSTARTを押す。
2.FeliCaカードリーダーにICカードをかざす。
3.ロックが解除され利用可能に。
シェアサイクルをご利用なる上での注意点を、下記にまとめてみましたので参考にして
下さい。
事前に知っておくことでシェアサイクルを利用する際にスムーズに利用でき、利用
後のトラブル回避にも繋がる内容となっています。
■利用時の注意点
1.利用開始前から綿密に使用時間やルートを確認し、借りるポート・返却するポートをあらかじめ決めておくことをお勧めします。ポートマップは、検索窓で「ポートマップ」でググルとすぐに入手できます。以下は東京都内のポートマップです。
2.ポートへ返却時は必ずポート内で施錠しEnterを押しましょう。返却が完了すれば「返却」の文字が表示されるので確認をわすれずに行いましょう。
よくありがちなミスがポート外で施錠をしてしまう事です。ポート内のラックに自転車が乗っていれば「返却」と勘違いする人が多いですが、ポート内に流されている微弱電波を車載システムが検知してポート内外を判定しています。確認の方法は自転車に付属しているコントロールパネルのインジケータの色で一目でわかるようになっています。「緑」だとポート内で返却扱い、「赤」だとポート外で一時駐車扱いとなります。このポート内外の判定にも時間がかかることがあり、時間ぎりぎりで返却しようとするとポート内外の検出に時間がかかってしまい追加料金を支払わなければならない事にもなりかねません。返却の際には、少し時間に余裕をもって返却する事をお勧めします。
ポート外だと、「一時駐車」になり「返却」にはならないため、随時課金されてしまいます。
※ラックに自転車が一杯で空いていなくとも、ポート内で緑になっていれば返却可能です。ラックが開いている場合はきちんとラックに駐輪しましょう、最低限のマナーです。
3.自転車使用前にはバッテリーの充電を必ず確認しましょう。
バッテリーは自動で充電されている訳ではなく、スタッフが定期巡回しバッテリーの交換を行っています。使用後で返却されたままの自転車ですと、バッテリーの充電がほぼ無くなっていてすぐにバッテリー切れになってしまった。なんて事にもなりかねません。自転車に乗る前にハンドル左についてある操作パネルをONにし「移動可能な距離表示」をきっちりと確認しましょう。
※万が一充電されていない自転車をレンタルしてしまった場合はすぐにコールセンターへ連絡をしましょう。24時間いつでも親切・丁寧に対応してくれます。
4.近くにポートがあっても自転車が無い場合もあります
自転車利用が集中する時間帯(通勤・通学等)で駅前などの利用頻度が高い場所では、自転車がすべてで払ってしまっている事もあります。せっかくポートまで行ったのに自転車が無いという事にならないように、事前に会員専用ページからポート別の利用可能台数を確認しましょう。
■ドコモ・バイクシェアまとめ
ここまでドコモ・シェアサイクルについて色々と紹介してきました。
このドコモ・シェアサイクルは大変便利で画期的な事業だと感じましたが、利用する側の意見では会員登録が面倒といった部分が一番の壁になるかと思われます。会員登録さえ済ましてしまえば大変便利なサービスだと感じます。
今までのレンタルサイクルとは違い、貸出・返却がポートであればどこでも可能なため、短距離・短時間利用の実現さらには格安料金といったメリットが多数あります。シェアサイクルとレンタサイクルの明確な違いである「乗り捨て」。シェアサイクルの一番の魅力である「乗り捨て」を上手く活用する事で、新たな楽しみ方を見つけるも良し、時間を有効活用するためにシェアサイクルを活用するも良いでしょう。
都心部では人口集中に伴う車やバイクの渋滞問題などがありますが、自転車では渋滞に巻き込まれることもありません。又、排気ガスが問題視されている現代において、自転車は非常に環境にやさしくエコな乗り物のため、今後より一層注目を集めること間違いなしでしょう。
今後、今まで以上に使いやすく・求めやすいサービスになるでしょうし、このシェアサイクリングと上手に付き合っていく事で、より一層充実した日常生活が送られるようになると考えられます。